かぜとなりたや はつなつの かぜとなりたや かのひとの まえにはだかり かのひとの うしろよりふく はつなつの はつなつの かぜとなりたや

かぜとなりたや はつなつの

かぜとなりたや かのひとの

まえにはだかり かのひとの

うしろよりふく はつなつの

はつなつの かぜとなりたや

by 日本の版画家:川上 澄生(かわかみ すみお)

 

好きな言葉や名言に関する感想や体験

私の結婚式で、
高校の恩師が贈ってくださった詩です。

ジューン・ブライドでしたので、
「初夏」のイメージだけしかその時は受け取ることができませんでした。

そして、
若かった私はこの贈り物の存在すら忘れて、
日々の雑事に紛れていたのでした。

あれから、20年。

子供が生まれたり、
不登校になったり、
主人の闘病生活で事業が立ち行かなくなったり、
波乱万丈な結婚生活を送ってきました。

最近、
引っ越しの片づけをしている時、
荷物の中に、恩師直筆のこの詩を見つけたんです。

手にした途端、
目から涙がポロポロこぼれ落ちてきました。

私はこれまで困難に直面すると、
どこかで家族を責め、
自分の運命を恨んできました。

かのひとのまえにはだかり かのひとのうしろよりふく はつなつのかぜ」になれ、
と先生は教えてくれていたのです。

それなのに私は家族を守る風になるどころか・・・。

つらい経験を重ねて、
この歳になって、
ようやくこの詩の優しさと深さが理解できたように思います。

相手を生かすことで自分を生かす・・・
今までできなかった生き方。

これからでも遅くないでしょうか。

遅くないことを信じて、
いつか家族にとって
本当の「はつなつのかぜ」になり、
心豊かで爽やかな気持ちで晩年を迎えていたいと思います。

東京都在住:40代前半女性

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日本の版画家:川上 澄生とは

1895年(明治28年)4月10日に
横浜市に生まれ東京で育つ

川上澄生の木版画には、
大正末期から昭和の頃に盛んとなったオランダ文化研究の影響がみられる。

代表作となる「初夏の風
エメラルドグリーンの明るくて優しい色使い。
女性の周りを、人のかたちをした風が舞っています。
澄生はかなわない恋の想いを版画に託しました。
油絵を学ぶために上京していた
棟方志功が版画を制作するきっかけとなた作品として知られています。

他にも
宇都宮中学で野球部監督も務めた澄生が当時の野球大会を描いた
「野球大会之図」(1927年)

日光東照宮の陽明門を描いた
陽明門」(1929年)

木版墨刷手彩色の大作。サントリーのCMに登場したことで有名な
南蛮船図A」(1939年)

町立苫小牧中学校(現・苫小牧東高等学校)の嘱託教師時代に描いた風景
「サイロのある風景」(1948年)

などがある。

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